「キー」について

「キー」というのは、英語の「Key」すなわち「鍵(カギ)」のことです。
「カギ」ですから、とても重要なものです。


どう重要かというと、街に流れている音楽は、すべて「リズム」と「メロディー」と「ハーモニー(和音=コード)」から成り立っています。

そのうち、「メロディー」と「ハーモニー」は、「ある音階」の中から音を選んで作られています。
その「ある音階」が「キー」だということです。

音階というのは、メロディーのお母さんです。
音階から音が選ばれ、それらの音を組み合わせ、長短を整えてキレイなメロディーに仕上げます。

一方、伴奏やハモリに使う音も、最初にメロディーを作る母体となったのと同じ音階から音を選んで組み立てます。

すなわち、「音階」は、「メロディー」と「伴奏」を生み出したお母さんであり、「音階」=「キー」と考えることが出来ます。
「キー」というのは、音楽の「DNA」であり、DNAの違うメロディーと伴奏を組み合わせて同時に鳴らすと、ひどくにごって音楽になりません。

また、バンドで演奏するとき、臨時にメンバーに参加してもらったり、急遽メンバーを集めて急ごしらえのバンドで演奏するときなども、「キーを合わせる」ということが、もっとも重要です。

次に、「リズムを合わせる」、「速度を合わせる」、「(繰り返しなどの)寸法を確認する」という手順になります。

キーというのは、音階ですから、その音階がどの高さから始まるかによって12種類あります。(実は、寂しい感じの曲用と、明るい感じの曲用に、各々12ヶずつあるので、正確には24種類です。
このように、音楽には24種類のDNAパターンがあり、身近に流れる音楽は必ずどれかのキーに属しています。)




高音・低音とは

普通、「男の声は低い」、「女性・子供の声は高い」と言いますが、その概念でよいと思います。
の質を表現する言葉で、カン高い感じの声やドスの効いた低い声というのもあります。

その一方で、「声域」というものがあって、普段のしゃべり声とは別に、一番低い音と一番高い音が各々どのくらい出せるかは、先天的なものや鍛え方によってさまざまです。


実は、「キー」は12段階あるのですが、それらに高い・低いはありません。
なぜ高い低いがないかと言えば、キーというのは階段のようなものではなく、時計の文字盤のようになっていて、12コ進むと最初に戻ってしまうのです。

ですから、「6コ高いキー」と「6コ低いキー」は、「まったく同じキー」である、と言えます。

しかし、一般的には、隣合ったキーやあまり離れていないキーの場合は、両方の相互関係から、「より高い」、「より低い」という言い方もします。

「あなたにとって、そのキーは低すぎるので、1コ上げたほうが良いよ。」などとも言います。「1コ高いキー」「1コキーを上げる」というのは、時計回りに1コ進むという意味です。