ランナーズハイならぬカラオケハイでエンドルフィンを分泌
カラオケなら手軽にナチュラルハイを体験できる
カラオケで歌っていると、それも歌うことに没頭しているほど、脳のホルモン分泌が活性化されることが医学的に明らかになっています。

このとき分泌される脳内ホルモンはエンドルフインやアドレナミン、ドーパミンなどですが、まとめて「幸福ホルモン」と呼ぶことにしています。なんともいえない「心地よさ」が生まれるからです。

じつは、これはジョギングハイやランナーズハイで起こる状態とも似ています。いわゆる″カラオケハイ″の状態です。

カラオケハイは、同じ曲を満足するまで、とことん歌い込むほど高まります。それによって、ストレス解消効果も向上します。

歌い込むほど歌が上手になり、それにつれて歌への「感情移入」度が高くなるからだと思われます。

ですから、効果的にカラオケハイを体験しようと思ったら、自分の好きな曲を3、4曲選び、心を込めて何度もくり返し歌うほうが効果的なのです。

ところで、カラオケハイの「ハイ」はハイテンションの略ですが、このハイは、心理学では自己超越することを指し、 一種のエクスタシー状態に入ることと理解されています。

人間はどうも、こうしたハイを求める動物のようです。アルコールやタバコなども、私たちに潜在するハイヘの欲求を満たそうとするものですが、どちらかというと、こうしたものは一時的で一過的なハイしか与えてはくれません。

これに対して、より自然で健全なハイ、つまり「体にいいハイ」「心にいいハイ」を専門的には「ナチュラルハイ」と呼んでいます。カラオケハイもナチュラルハイの一つです。このナチュラルハイを脳波との関係で見ますと、さらに興味深いことがわかってきます。

それは、ナチュラルハイの状態に入るとき、脳波がシータ波からアルファ波に変化するということです。それにともなって、心地よさが押し寄せてきます。

ナチュラルハイは、セックスのオーガニズムやヨーガ、瞑想などでも体験できますが、ダンスハイやムービーハイ、断食ハイ、食べるハイ、アロマハイ、笑いハイ(自我硬直の解放)、睡眠ハイ、そのほかに女性に多い泣きハイなどもナチュラルハイです。変ったところでは、女性が体験する分娩ハイもそうです。
これらのなかでも、とりわけ手軽にナチュラルハイを体験できるのがカラオケなのです。

「大声ハイ」と「音楽ハイ」の効果を同時に実現
最近、ハイによる健康効果のなかで、とくに「大声ハイ」と「音楽ハイ」によるものが医学的に注目されています。じつは、カラオケで歌うと、この二つの健康効果が同時に得られるのです。

まず「大声ハイ」というのは、文字どおり腹の底から大声を出すことで得られるハイです。ロツクコンサートとか、サッカーや野球の観戦などで2時間くらい大声を出し続けたときに味わう開放感や爽快感などは、まさしく大声ハイによるものです。

この大声ハイが、大きなでカラオケを歌うことでも体験できるのです。
それから、「音楽ハイ」というのは、自ら楽器を演奏することで得られるハイです。

ある著名なピアニストは演奏中、体がふんわりと宙に浮き、なんともいえない幸福感を味わうといいます。それは、音と音が共鳴し合うことで生じる高周波や、心臓の鼓動に共鳴するリズムが、幸福ホルモンであるエンドルフインの分泌を促すためとみられています。

じつは、この音楽ハイは、プロが演奏するときだけでなく、中高年世代にお馴染みのハーモニカを吹いていても味わうことができますし、もっとうれしいことに大きな声でカラオケを熱唱していても体験することができるのです。

このように、カラオケならば、大声ハイと音楽ハイを同時に体験できるので、両方のハイによる効果が一度に得られるわけです。