カラオケとワイヤレスの切っても切れない仲

意外と知られていない近距離ワイヤレス
どうやら日本は近距離ワイヤレス大国のようで、ブルーツース、赤外線、無線LAN 、非接触ICカード、DSRC(専用狭域通信)、無線IC タグ、近距離ワンセグなど、数ミリから数十メートルの近距離を、ワイヤレスでつなぐ多くの方式が混在し、日常生活を取り巻いている。これらは微弱な電波や光を利用しているため免許がいらない。

おそらく皆さんも意識せずお使いであろう。
ここでは、1977年に登場した赤外線を使ったリモコンについて触れたい。日本人はリモコン大好き国民で、TVの周りにはリモコンがごろごろしている。

TV 、DVDレコーダ、VHS 、CD プレーヤ、オーディオコンポ、エアコン、電灯、扇風機用など、なんと10近いリモコンが置いてある。

最近マルチリモコンとか学習リモコンが出回っていて、整理にはもってこいとか謳っているので試してみたが、最後には放り出してしまった。どうも人間の脳は統合的作業には弱いとみえる。

そのあたりを知ってか知らずか、家電メーカーは次々と互換性のないリモコンをどんどん出してくる。

メーカーに聞くと、日本人はTVの前でゴロゴロするのが好きで、頭を使うのが嫌いだから、統合リモコンを考え操作するより、エアコンはこれT Vはこれと、単純に使い分けするほうが向いているそうだ。これでは確かに打つ手がない。

赤外線を使った通信は、光のON、OFFパターンで信号を伝送する簡単なもの(普通のリモコン) から、光変調で信号を転送する高度なlrDA(Infrared Data  Association ) 規格まで各種あるが、普段われわれが手にするものは単純なほうだ。

ブルーツース(2.4MHz 帯微弱電波の通信規格)を普及させたことで有名な、(株) イーウィズユー社長の松田俊介氏によると、ブルーツースは主に携帯電話のハンズフリーを中心に普及し、最近は「Wll 」「プレステ3」などのゲーム機のコントローラにひろく使われるようになったという。

一方、lrDA規格は携帯電話同士の情報交換を中心とした用途で普及している。
各種近距離ワイヤレスにもそれぞれ持ち味があるようだ。

リモコンが立派になったカラオケボックス
最近、カラオケボックスや飲み屋に行くと大型ディスプレイの付いた検索リモコンが充電器にドンと乗っている。

最初は抵抗があったが、慣れれば結構、選曲も速いし転送も楽だ。いろいろな検索メニューがあったり、履歴なども残っていて、なかなか使いやすい

ただ何を唄おうかな、どの歌手にしようかなという時は、一覧性の高い曲名集はとても便利で、相変わらず「カラオケ本」は重宝されている。

赤外リモコンは、セットに正しく向けて転送しないとうまく登録されないが、最近はさらにすごい検索リモコンが登場した。これは前述の「無線LAN」を使い、360度方向転送OKという優れものである。使ってみて初めてわかる快適機能である。

無線LANはWI‐FI(ワイファイ)とも言い、ブルーツースと同じく2.4GHZの電波帯を使う高速無線で、有線LANの代わりに大普及した。今では多くの家庭で無線LANルータを使って、パソコンをインターネットやプリンタに接続している。

電子マネー、認証が流行るカラオケボックス、カラオケ料金の支払いに限ったことではないが、Edy、SUICAなど非接触ICカード型、お財布ケータイ型などの電子マネーが普及してきた。

ボックスでは第一興商のカラオケルーム「ビッグエコー」に、Edyが導入されたのが最初である。

これは特殊な暗号化セキュアICチップ、無線モジュール、超小型アンテナの3点セットからなり、電源はリーダーライターから瞬間的にもらって作動する。セキュアICチップは、日本ではソニーが開発したFellcaチップペースのものが市場を独占している。

カラオケの検索リモコンに戻るが、最近、「DAMデンモク・ID」など個人認証のできる検索リモコンが登場した。これは非接触ICカード(会員カード) やケータイで個人認証を行い、より高度な個人別サービス受けられるようにしたものである。さらにまた、検索だけでなく本体機能を取り込み、Edyカード決済機能をもつ「DAMステーション」のような高度な端末も現れた。