弦素、管素とその化合物
楽器に使われている危険な化合物弦基(ペンタストリンジウム)は、五つの弦素の化合物である。

単独では気体の状態であるヴァイオリニウム、第ニヴアイオリニウム、ヴィオロンチェリウムが化合して、人畜無害で透明な液体テトラストリンジウムとなり、安定した状態になっている。D線、A線などと呼ばれる振動子をそれぞれに共有する強い結合である。

テトラストリンジウムの分子が一定の比率で増加し、ここにバシシウムが同一周期を持つケリウムと結合したものが、やや粘性のある透明な液体、ベンタストリンジウムであり、これを「弦基」と呼び、管素と化合(管化)することによって「管弦基」となる。

弦の管化
二管化ストリンジウム
三管化ストリンジウム
バシシウムを持つ弦基はニュートラルな物質であるが、何らかの管素、金属管素と化合することで色彩、揮発性、バイオン化傾向などを持つようになる。


最も普遍的とされているのが、管素原子二つずつからなる管分子を持つ、二管化ストリンジウムである。

それぞれでは非常に不安定なフルトニウム、オボイウム、クラリネッチウム、ファゴッチウム、ホルン(角素)は、二個ずつの原子がバシシウムとバイオン化結合して「管弦基」を形成する。

トロンビウム、ポザニウム、テュビウムなどの金属管素は、本管素二管化弦(管弦基)とは結合できるが、弦素と金属管素のみでは結合が弱く不安定である。
これらを加え、よく混ぜ、よく言い聞かせた結果できる、管素三原子ずつをもつのが三管化ストリンジウムである

フルトニウム
フルトニウムは、やや自濁した粘度の低いさらさらした液体であり、高度の揮発性を持つ。クラリネッチウムと混合すると化合した沈殿物を生じる。単体でストリンジウムに混合すると、上澄みとなる。

オボイウム
赤色透明で、刺激臭があり、やや粘りのある液体。フルトニウムと混合すると自煙を生じ、美しいピンク色の液体となる。単体でストリンジウムに混合すると赤く濁りを生ずる。人体には猛毒。

クラリネッチウム
低音の固体はやや茶色がかった不透明の物質。常温の液体では、透明度の高い、粘りのある液体。高音の気体は若干の刺激臭をともなう無色のガスである。単体でストリンジウムに混合すると、ブルーに変色して沈殿する。

ファゴッチウム
自由電子を放出して陽イオン化し、ほかの元素を受け入れやすい状態となっている。
常温ではやや不透明な粘性の高い液体。単体でストリンジウムに混合すると化合して茶色のゲル化する。

ホルン
常温では青みがかった光沢の少ない粉末。不用意にほかの金属管素と混合すると青い火花を出して発火する。ファゴッチウムと混合すると美しい青色となる。

トロンビウム
朱色の粉末。高音で強く発光し、気体となって空気中に拡散して消滅する。ほかの触媒溶媒なく、ホルンと混合すると、ぱんぱかぱ―ん―。と爆発する。

ポザニウム
緑色の粉末だが、ほかの金属管素にくらべ粒子が大きい。高音を与えると発光して溶解し、ぶわ!などというなめらかな液体となる。

テュビウム
単独、または高音の液体とともに空気中に置くと、自然に溶解、または黒煙となり発火してぼん―と爆発する。非常に高音になった場合、中性子を放出してユーフオニウムになってしまう物質でもある。

サクソホン
希ガスといわれる、希少元素である。非常に安定で、それ自体としか分子が結合せず、化合は起こらない。ストリンジウムと混合しても化合しないので、電気を与えると単独で薄桃色に発光する。

管素の結合
弦をともなわず、管素のみで結合を起こして、物質を化合することがある。これらは非常に複雑な性質と、おおむね不安定な状態を持つ。代表的な例をあげることにする。

木管三重素
本来ならば反発しあう、陰性バイオン化傾向の強いオボイウムとクラリネッチウムの原子一つずつが、陽バイオン化しやすいファゴッチウムの仲立ちで結合している。

多重フルトニウム
フルトニウムは自然界に普遍的にたくさんあり、同士で非常に結合しやすく、放っておくと100もの原子を同時にどんどん結合して分子化する。これをフェスティバル・全員合奏と呼ぶ。すごい。(*フルートのフェスティバルでは必ず出演者。聴衆合同の全員合奏が行われる。多い時で数千というフルートが同時に演奏していることになる。ちなみにこの全員合奏が認可されているのは、フルート、サクソフオン、ホルンだけである。オーボエでこのようなことを行うことは、凶器準備集合罪に抵触するため認可されていない)

木管五重素
フルトニウム、オボイウム、クラリネッチウム、ホルン(角素)、ファゴッチウム原子それぞれが一つずつ集まって結合した状態。非常に不安定で、化合物と混合物の状態を往復する。ちょっと温度を高くすると、ダンツィ・イベールの法則で爆発する。

木管八重素
分子構造は、強力にバイオン化結合している。
オクタヴェンチノンには、さらにフルトニウムーを結合したグノニウム(小交響曲素)、2ホルン、コントラファゴッチウム、バセットホルンなどを結合したグランパルテノンという物質もある。バシシウムを結合してオペラアリアなどを演奏していることもあるので注意。

金属管素の結合
金属管素はすべて「金属結合」という特別な結合方式を持つ。トロンビウム2、ポザニウム、ホルン(角素)、テュビウムを五重金属管素と呼び、 一般的な金属化合物とされている。ほかにも化合の組み合わせは多い。屋外、ビヤホールなどでよく観察される。

パーカスノイド(放射性物質)
中性子をぽかん、ぼかんと周期的に放出して(パルス)内部崩壊を続けているのが、打素と呼ばれる物質である。
1800年代に、管弦基の一部に付着溶解していることが発見されはじめたが、それ以前はティンパニウム、グランカッサ、シンバリウム、トリアングリウムのみが知られていた。現在はコダイコウム、ヒョウシギウム、カッコウブエウム、モッキニウム、テッキニウム、ヴィブラフォニウム、ドラニウム、ゴンギウム、ノコギリウムなど、とんでもないものが多数知られている。管弦基と化合することがあるが、その放射能のために、おおむね分子全体を破壊する傾向にある。濾過して透明なストリンジウムに戻すためには、バッハ、シューベルトなどを用いる。

その他の化合物

放射性フルトニウム
フルトニウムは非常に高音になると、原子核からぴっ―。と中性子(放射能)を飛び出させてピッコリウム(F )に変わる。この中性子を浴び続ける、長時間となりに座るなどということをした人間は、聴覚に異常を生ずることがある。

演化オボイウム
オボイウムが演歌化して、「石川・八代・五木運動」などと呼ばれる奇妙なフレーズ運動や、異臭を発する。電子が縮緬のような運動をしているところから、ちりめんオボイウムともいう。弦素の一部分であるシャミセニウムとも化合する。

チャルメリウム
オボイウムとラーメニウム、メンマニウム、チャーシウム、ナルトウム、ネギウム、ノリウム、ビンボニウムが結合し、ヤタイウムにのった物質。常温で蒸発を続けるために湯気をたて、薄く発光している。

ノッペリウム
オボイウムから、やる気電子が放出された状態。

チリチリウム
オボイウムから良いリード電子が奪われた状態。ああ。

ビヤビヤウム
オボイウムのリード電子を軽くしすぎた状態。あああ。

ホンダシウム
オボイウムから七冊もの本電子が放出された結果、演奏家としては、もうまともに評価されなくなった状態。水溶性で芳香を放ち、美味。

チンドニウム
クラリネッチウムから陰電子がすべて放出され、陽バイオン化した状態で、突如として原子核が崩壊し、チンドニウムに変化することが知られている。パーカスノイドのなかの、チャンチキウム、タイコニウムなどの放射能によるものと言われている。


吹奏爆弾
管素、金属管素、重金属管素、サクソホン、 ユーフオニウム、パーカスノイドが狭い空間内に混合されて、高い温度で空気圧をかけて圧縮されると、原子核が崩壊し、核融合が起きてとてつもないエネルギーで爆発する。これを利用したものを吹奏爆弾と呼ぶ。あぶない。

管弦爆弾
吹奏爆弾にストリンジウムを加え、本番の圧力、ビータカで数十年間にわたって全分子を圧縮し続けると、相性の悪い分子が電気的に反発をおこし始める。これらの分子を一定空間中にこれ以上閉じこめておくと、これらの干渉は相互に複合してひしめきあい、温度は無限にあがり、摂氏16万度にも達する。臨界温度に達したとき、テュビウム原子のどどどど―ん、という崩壊をきっかけに。