1.基礎テクニック
ギターを弾く上で、欠かすことのできない数々の初歩的かつ重要なテクニック。今回は、超必須テクニックを11項目に絞り、ブロギタリストのアドバイスや譜例も交えてカンタン伝授! テクニック知らずのキミは指南書に、すでにご存じだというキミは再確認

ハンマリングオン/プリングオフ/トリル
ヒッキングなしで音を出す便利でラクチンなテクニック
ハンマリングオンとは、ピッキングせすに指先で弦を叩くことで音を出すテクニック。プリンクオフとはその逆の発想で、押弦している指を弦(指板)から離すことで音を得るテクニックだ。

両方ともピッキングを省くことができるから、スムーズな演奏が可能になるし、速いフレーズだって俄然カンタンに弾けることができるんだ。また、ソロはもちろん、リフやアルペジオなど幅広い場面で使われるから、しっかりマスターしておきたいね。

そのバリエーションも、指1本で行なう場合やほかの指と組み合わせる場合などさまざまなので、それらは徐々に覚えていとう。ちなみに、ハンマリングオン/ブリングオフを連続的に繰り返すテクニックをトリルと言うんだ。このテクニックは、オカズ的主主要素として使われるととが多いね。


スライド/グリス
弦を押さえたまま音を切らずに、指板上を滑らかに移動
指で弦を押さえたまま、音を途切らせずに指板上を滑らせ、ある場所からある場所へとスムーズに音程を変化させる奏法。独特のテクニックで、スライドにしかない味を演出することができる。

ハイポジション側への動きをスライドアップ、ローポジション側への動きをスライドダウンと言う。動かし始めや終わりの地点が明確なスライドに対し、それらが決まっていないテクニックをクリッサンド(略してグリス)と呼ぶ。とれはどちらかというと、効果音的な要素として用いるととが多いようだ。クリスにもグリスアップとグリスダウンの両方が存在する。


ビブラート
手首のヒネリを駆使して弦を上下に揺らすテクニック
弦を繰り返し上下させることで振動を与え、音を震わせるテクニックがビブラートだ。また、弦を上下させる幅や、弦を上下させるスピードによっても、音色やニュアンスは変化するんだ。

声や他の楽器のビブラートと同じで、音を伸ばしたあとに震わせたりすると効果も絶大。チョーキングとの合わせ技もあるぞ。さうにビブラートは主に2種類あり、上下に弦を揺らすエレキ式、指を左右に揺らすクラシック式だ。 エレキではクラシック式のビブラートを使わない、というわけではまったく ないので、できれば両方マスターして使い分けるといいだろう。


力ッティング/ブラッシング
コートバッキングの必須テクは耳と体と感性を頼りに!
ブラッシングと力ッティングを混同する人も多いけど、カッティングは音を切ること自体を指していて、休符やスタッ力ートを交えたストロークがカッティングなんですね。ミュートを駆使して音を切る方法が一般的で、さらにブラッシングも併用すれば、よりクールでファンキーなカッティングが!


ブリッジミュート
タイトな音色が得られる重要テクニック
ここで覚えてほしいのは、右手で弦をミュー卜するブリッジミュート。ギターの音色に変化をつけることができて、また単に音を切るためにも使う大切なワザだ。

右手は普通にピッキングするときのフォームのまま、ブリッジサドル付近の弦に手のひらの側面を当ててピッキングすると、ガツッとかズンッとした引き締まった音が出る。これがブリッジミュート。 ちなみに、音を切ったりブラッシングという奏法をするために使う、左手によるミュートというのもある。


チョーキング
エレキギタ一最大の醍醐味、チョーキングをマスターしよう! 弦を押し上げたり下げたりして音程を変化させる奏法をチョーキングという。 これは他の楽器にはない、独特な演奏法で、まさにギタリストの味が出るテ クニックと言えるだろう。特にエレキギターを弾く上では、とっても大事かつ面白いテク二ック。なんだかチョーキングって難しそうでって思ってるキミ。 そこで一歩踏み出すかどうかが、彩り豊かなプレイができるかどうかの別れ道だ。

チョーキングのコツは、何より手首のひねり。弦を押さえている指の力だけではなく、手首を使って弦を押し上げるのがポイント。ネックに掛けた親指を支点に、手のひらを上へ向けるように手首をひねってチョーキングしよう。ドアノブをひねるイメージでやってみるといいよ。

ここでは、ます基本的なチョークアップとチョークダウンを覚えちゃおう。 基本をマスターすれば、チョーキングの幅はグッと広がっていくのだ。続いて、チョーキングのさまざまなバリエーションも紹介するので、ひとつすつ違いを確かめながら練習してみよう。


バレーコード
気にせず続けていれば、ある日突然キレイに鳴るようになる!
Fコードで挫折するというのは、バレーコードが押さえられない、セーハができないってこと。バレーすることは俗にセーハとも言い、簡単に説明すると人差指1本で弦を6本とも押さえることだね。

ちなみにFを克服した人の体験談で、よくあるのが「最初は押さえられなくて、ちゃんと鳴らなかったんだけど、そのまま続けていたら、ある日突然キレイに鳴るようになった」というもの。急にできるようになった、あるいは気づいたらできていた、ってこと。

でもコレ、本当の話です。できるようになるまでの期間は人それぞれで、1~3週間の人もいれば、3ヶ月かかった人もいる。つまり、弾きたいという気持ちや楽しく続けることが、最大の秘訣なのだ。 というわけでコツなんてものは、マスターへの近道そのものではなく、あくまで少し手助けしてくれるものだと思ってほしい。繰り返しになるが、大事なのは気持ちと続けることだ




2.ミュート方法
弾いた音を止めたり、よけいな音が鳴らないようにするテクニックのことをまとめてミュートという。いろんな奏法の中では目立たない部類に入るけど、かなり重要度が高いテクニックだ。とゆうわけで今回は、ミュートの基本と応用を伝授することにしよう!

弾いた音を止める2種類のミュート方法
弾いた音を止めるミュートの仕方には、2種類の方法がある。弦を押さえた音をミュートするときは、左手の力を抜いて弦をフレットから浮かせるようにして止めるのが基本。バレーコードの音を止めるときなどはこの方法だけでOKだ。ただし開放弦の混ざったコードは、左手だけで全部の弦の音をミュートしにくいので、その場合は右手を使う。右手のヒラの小指側を弦にあててミュートしよう。

ミュートを応用したブラッシングを覚えよう
ミュー卜した弦をストロークして、ピックが弦にあたるジャリッというようなアタック音だけを鳴らすテクニックがブラッシングだ。この奏法にも、ミュートと同じように左手と右手を使う2種類のやり方がある。

バレーコードの間でブラッシングするときは、左手の力を抜いて全部の弦をミュートした状態で、右手はふつうにストロークすればオッケー。これが基本的なブラッシングのやり方だ。

ただし、オープンコードの間でブラッシンクするときは、左手で弦をミュートするのが難しいので、右手のヒラの小指側を弦にあてながらストロークして、ブラッシングの音を出す。

つまり、ミュートとストロークの両方を右手で行なうことになる。右手を弦にあてたところでストロークの動作を止める必要があるので、自然と低音弦を中心にストロークすることになる。 次の音は右手を弦から離しながらアップストロークしよう。



3.Q&A
Qどんなピックを使えばいい?
初めてエレキに挑戦なんですが、どんなピックを使ったらいいんですか?硬さとか、大きさとかは
A基本的にピックってアコギ用とかエレキ用とかという区別はないので、今までアコギ用に使っていたピックをそのまま使っちゃってオッケー。

もしも今までソフトなどと呼ばれる柔らかいピックを使っていた場合は、ミディアムまたはハードなどと呼ばれる中くらい硬めのタイプ(だいたい0.7ミリ-1ミリ程度の厚さ)に変えたほうがベターだと思う。薄いピックってアコギのストロークには使えても、ガツンというエレキならではのロックっぽい音が出しにくいから。でもってかたちは使い慣れているものでいいでしょう。

Q単音弾きの時にどうしても他の音が鳴ってしまうのですが、何か改善策はないでしょうか?
A弾く弦より高音弦側が鳴ってしまうときは、弦を押さえた指のハラなどでミュー卜することが一般的だ。逆に低音弦が鳴ってしまうときは、右手を触れさせてミュー卜するととが多い。他にも右手の中指の先で高音弦をミュー卜する方法とか、左手の空いている指で低音弦をミュー卜したりすることもある。 そのときの音使いに応じて、やりやすい方法を試してみて。

Q力ポの仕組みとカポをつけるとどうなるのかを教えてください
Aカポは正式にはカポタストといって、開放弦の音の高さを変える道具なんだ。外見上はいろいろなタイプがあるけど、基本的な使い方は共通で、音を高くしたいフレットより少しヘッド側の位置でネックをはさむように取りつげる。つまりそのフレットで全部の弦を押さえたような状態にするわけだ。で、そのフレットを開放弦だと考えて演奏する。 そうするとカポをつけたフレット分だけ音が高くなるわけだ。

これをどう活用するかというと、ひとつはキーが低くて歌いにくい曲を演奏するときに、コードは変えすにキーを高くすることができる。 あともうひとつは、難しいキーの曲を演奏するときに、音の高さは変えすに、かんたんなコードで弾けるようになるんだ。 実際にはこの使い方のほうが圧倒的に多いと思うよ。

Qチューニングが苦手で困っています。チューニングメーターは買ったのですが、ギターモードでもクロマチックモードでも、うまく合わせられません。その弦の音が狂っているのはわかっても、低すぎるのか、高すぎるのかわ苦手なのです。
A チューナーのメーターって、目標の音にある程度近づいた状態でないと、高いのか低いのかがわかりにくいよね。クロマチックモードならチューナーに音名が表示されるから、音の並び方を覚えておくと、目標の音より高いか低いかの纂準にできるハズだよ。

例えば6弦開放を鳴らしたときにDという音名が表示されていたら、それは目標のE音より半音2個分(=2フレット分)音が低い状態を表わしてるということ。逆に音名がFだったら、目標の音より半音(1フレッ卜分)高いということだ。現在の音の高さがわかれば、それを高くすればいいのか、低くすればいいのかもわかるということだからね。

Qストラトキャスター、テレキャスター、レスポールそれぞれの長所と短所を教えてください。
A長所と短所といっても好みによって違うから。とりあえす純正またはそれと同様のスペックだと想定して比較してみましょう。

①ストラトキャスター
長所:音色のバリエーションが豊富、トレモロアームがついている
短所:音が細い(好みによっては短所じゃないカモ)、21フレットまでしかない

②テレキャスター
長所:ストラトより太めの音
短所:21フレットまでしかない

③レスポール
長所:いちばん太い音が出せる
短所:ハイポジションが押さえにくい(せっかく22フレットまであるのに)、重い

Qギターを始めたばかりの初心者で、今コードの練習をしています。コードをうまく押さえられるようになったら、次は何を練習すればいいのでしょうか
Aギターを始めたばかりだったら、いろいろ期待しちゃうよね。でも、Bコードの練習だけで1年ぐらいかかるかもしれないし、コードといってもかんたんな押さえ方ばかりじゃないからまず、しっかりクリアしておこう。

でも、コードだけすっと練習して、それができてから他のことを練習する、 みたいな順序とかって決まってないんんだよね。 コードを練習しながら、ストロークのリズムを覚えたり、アルペジオ覚えたり、でもってちょっとうまくなってきたらリードプレイに手を出してみたり、でもバレーコードはまだちゃんとできてなかったり。


Qギターのネックの反りはどうやったらわかるんですか?
Aネックの反りの見つけ方にはいくつかの方法があるんだけど、いちばん手っ取り早いのは、弦の延長線上からネックを見る方法。 これでヘッド側が起き上がるようにネックが反っていたら順反り、反対方向に反っていたら逆反りという状態だ。

どちらもわずかな反りならあんまり気にしなくていいけど、弦が押さえにくいとか音がピビるといった症状が出るようなら、楽器屋さんなどに調整してもらったほうがイイね。

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