幅広い音域で声を出せると、いろんな歌を歌えるようになりますね。そこで、より高い声を出せるようになる練習法を紹介します。 通常、高い声を出そうとすると、のどや首に力が入り気道(のどの奥)が狭くなります。高い声が出ないのは、気道が狭くなりすぎ、のどがつまってしまうから。

そこで、まず割りばしを一本用意し、上唇と鼻との間にはさみます。このとき、口はすぼまり「ひょっとこ」のような形になっているはず。割りばしをうまくはさむには、あごの裏側の筋肉が必要です。きちんとはさめるまで繰り返しましょう。

割りばしをはさめるようになったら、つぎはそのまま「ウオウオウオ…。」と、息が続く限り声を出します。あとは、これを毎回3回ほど繰り返すだけ。これであごの裏の筋肉と首の筋肉を鍛えると同時に、力を抜いてものどの奥を開いたまましっかり声を出すための練習ができるわけです。

続ければ、のどを自分でコントロールしやすくなり、高い声がもっとラクに出せるようになるはずです。



高い声を出すと、のどが痛くなることはありませんか?それは無理に声を出そうとすると、のどに負担がかかるため。しかし、きちんとした呼吸で声を出せば、のどを痛めずに高い声が出しやすくなります。

まずA4サイズくらいの紙を、鉛筆の太さに丸めて筒状にしましょう(太目のストローでも大丈夫です)。次に、ティッシュペーパーをちぎって直径1㎝ほどの玉を作り、筒状にした紙の先につめて準備完了。 そして、紙をつめていないほうの端をくわえて「プッ」と、素早く息を吐いてみましょう。吹き矢をイメージすれば、勢いよくティッシュペーパーが飛び出します。

一気に息を吐くことで自然とお腹に力が入り、正しく息を吐く感覚が身につきます。 慣れたら筒をくわえずに「フー」と息を出し続け、くわえたときと同じような呼吸で声を出してみましょう。のどから声を出さず、吐いた息に声を乗せる感覚です。

いちど感覚が身につけば、「ホッ」と軽く息を吐くだけでも、正しい呼吸で声が出るはず。吐く息の強さで、張りのある声からソフトな声まで自由に出せるようになります。→のどや声の調子を悪くさせないためにできる対策のまとめ


逆に今度は自分の声がかん高いと悩んでいる人や、もう少し太い声を出したい人のために、ここではしっかりとした低音を出してみましょう。

まずペットボトルのふたを用意します。画びょうでふたの表面に、3つしっかり穴を開けます。そして口に栓をするように(すき間ができないよう)、くちびるでくわえてください。このまま、くわえたふたを響かせるよう「アー」と声を出してみましょう。

声を出すとき、口の中が縦に開き、自然に舌が下がっているのがわかるはずです。 この舌が下がった状態が低音を出すポイント。舌を下げることで、声帯がほどよく緩み、リラックスして響く低音が出せるわけです。穴から息を抜くようにして強めに声を出すとより太い声になります。

うまくふたが振動しない人は、声をまっすぐ出すよう意識し、ふたの表面を指でしない人は、声を触りながらちゃんと震えているか確認しながら練習しましょう。


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