1.老人ホームのレクリエーション特に老人ホームでのレクリエーションとしてカラオケは必要になってきています。

そして歌うことは脳の活性化など痴呆にも効果的というデータもありますので、老人ホームで取り入れたいレクリエーションの1つではないでしょうか。

しかし、いざ買うとなってもカラオケ設備は安くありません。でも老人ホームで使うという事でしたら歌われるのはほぼ100%演歌又は童謡などだろうと思います。新しいものにこだわらなければ意外と安く買えるので紹介します。→演歌は感情移入しやすくカラオケで歌うと健康になれる

選択肢①
演歌の場合はDVDだけでなくCD-G(グラフィック)のソフトが沢山出て居ます。
毎月新曲が10曲入ったCD-Gがホームセンターなどで出て居ます。

オークションでも昔カラオケの種瀬で使われていたCD-Gのソフトの全集ものもあり、殆どの有名な曲は揃ってますのでとても重宝してます。
歌本も付いて来てますので選曲も便利でとても良いです。

確か5000曲超の全集で2万円程度であります。
古い曲もそれで揃えると大変安く曲数も揃います。
通信カラオケの中古の物を買っても配信料が毎月2万円程度かかりますし演歌しか歌わない人にはポップス系の音源は無駄です。→通信カラオケの詳しい説明

それならDVDもCDも使える機器を買ってCD-Gでソフトを揃える方が合理的なように思いますよ。
結局CD-Gが一番便利で経済的なように思ってます。

ソフトは音声多重になってますので歌を聞きたければ聞けますしカラオケにもワンタッチで出来ますのでこういうのが一番かと思いますよ。
DENON(コロンビア)製の機器で7万程度で売ってますしもっと安いのなら4万弱で出てるものも有ります。

選択肢②
コストが安くて昔の古い曲が多く聞ける物になると答えは間違いなく新曲供給が終わった業務用のカラオケ機器が良いです。

まず、ご高齢の方が勘違いされるのが安価で簡単だからと言ってマイク型カラオケを購入される方が居ますが唄える古い曲は著作権が関わってものすごく少ないのです。
この古い曲の事を「管理楽曲」と言います。→著作権がカラオケのどの部分に関わっているのか徹底解説

※管理楽曲とはレコード会社が権利を有し1971年以前の一部の曲です。
おもに1930年~1960年代の曲が多いです。最近ではスマートフォンでもカラオケが簡単に出来るようになりましたがその場合も管理楽曲はかからないのです。

ご老人が喜んでもらえるとしたらやはり業務用カラオケになります。
しかしながら業務用カラオケは使用するとやはりコストがかかります。

レンタルで安くても毎月31500円×5年契約になります。
購入ともなると中古でも500,000円は下らないと思います。
ただし購入の場合は新曲配信料が毎月15000円~かかりますね。

※エルダー価格(施設利用で安価になります)もあります。

安く済む方法は中古機器でメーカーからの新曲供給が終了した機器になります。
毎月の新曲代金は当然要りません。

そんなカラオケ機器がいまインターネットでも販売しております。
一番は古いカラオケの曲で本人映像または映画のシーンが出ます。
ご老人にはたまらないかもしれませんね。
曲は9999曲までロックがかかりませんので数年は問題無いと思います。
他にもカラオケ機器が有りますから色々調べてみると良いでしょう。

ただ、欠点はメーカー保証が無い事で修理は出来ません。
ホント使い捨てになりますね(そんな急に故障する事は有りませんが…)
購入を考える場合は購入先とよく保証について話をされる事をお勧めします


2.老人ホームでおすすめレクリエーション曲リスト
故郷(ふるさと)
どんぐりころころ
うさぎとかめ
朧月夜
春の小川
春が来た 
荒城の月
しゃぼん玉
さくら  
靴が鳴る
紅葉
茶摘
あおげば尊し  
桃太郎
富士の山  
軍艦行進曲
日の丸の旗

紙鳶の歌
うさぎ
村祭

七つの子
赤い靴
黄金虫
かたつむり
埴生の宿
われは海の子
どこかで春が
早春賦
あめふり
肩たたき
夕焼小焼

椰子の実

とんぼのめがね
あかとんぼ


3.脳を刺激して活性化、認知症防止にもカラオケ
カラオケは老化防止や認知症防止に効果がある。人前で唄うことによる緊張と、歌い終わった後のリラックス、この状態が交互に続くことで、自律神経によいバランスをもたらすという点。これはさまざまな病気の予防になることだが、特に血圧を下げる効果が測定されています。→認知症に適した効果的な音楽の取り入れ方や選曲など

また、唄うことが身体の動きそのものに加え、「心」に刺激を与える点も注目です。運動としてのカラオケだけでなく、脳の活性化にもカラオケは威力を発揮する。唄うためには歌詞を覚えなければならないし、何より、その歌詞に描かれるさまざまなことを思い浮かべながら、感情や気持ちを動かすことが求められる。必然的に脳に刺激を与えるというわけだ。

カラオケは老人ホームなどの施設で歌ったり、公民館などの集まりで楽しむのが一番理想的なのかもしれません。

健康カラオケでは音楽療法の中でも「声を出して唄うことによる表現療法的な効果」が期待できると、実際に予防医学の観点から、自らの院内にカラオケルームをつくってカラオケ教室などを運営している。

ここで治験を行い、特に演歌の唄い方と予防医学を結びつけた。たとえばビブラートと耳鳴り、うなり節と呼吸器の関係などを明らかにしている。過度なストレスが病気の原因を生み出すと近年の研究で発表されているが、何かに没頭する行動によって、大脳辺縁系が刺激されてストレスが解消されやすくなる。

没頭できる趣味として、酸素を取り込む呼吸法と深く関わるカラオケは、手軽で、健康に即効性のある趣味だといえるだろう。
さらに、老人ホームなどの施設に特化したカラオケシステム〈福祉・高齢者用音楽療法補助具エルダーシステム〉を第一興商は開発しており、実際に現場で効果をもたらしている。


通信カラオケでは画面に歌詞が流れます。このため、歌詞は多少うろ覚えでもメロディーやリズムがわかっていればなんとか歌えるものです。

しかし、健康カラオケの立場からいえば、ぜひ、歌詞は丸暗記したほうが効果的です。

カラオケを始めると、最初のうちは、それこそ2、3曲を完壁に歌えることで満足します。それが次第に自信もついてくると、もっとたくさんの歌を歌いたいと思うようになるものです。 そうなると、どうしても歌詞を覚えることが億劫になりがちです。

それに、覚えなくても画面に文字で歌詞が流れるため、つい、それで間に合わせてしまうようになります。 しかし、せっかく歌うのですから、歌詞を丸暗記することをおすすめします。

それも、できれば1番だけでなく2番、3番まで全部覚えてしまったほうがいいのです。 じつは、こうして歌詞を覚えると、物忘れ予防にも大いに役立ちます。物忘れ現象は、すでに30歳を過ぎたころから始まっているともいわれますが、これには自然な老化現象からくる「健忘症」と、原因疾患のある「認知症」とがあります。

さすがに50歳代、60歳代に差しかかると、誰でも物忘れしやすくなったと感じるものですが、もし脳に血管性疾患があると、認知症の危険性も出てきます。 とくに女性の場合は、40歳代後半から始まる更年期障害の症状に紛れて、普通の物忘れではなく認知症であることを本人も医師も見過ごしやすいのです。

そうしたこともあって、女性のほうが60歳代から70 歳代にかけて認知症になるケースが多いのです。

これに対して、カラオケには血行を促進する作用がありますから、それによって脳の血管性疾患を予防することができますし、さらに歌詞を丸暗記して歌えば、脳細胞が活性化して物忘れ現象をくい止めたり、改善したりするのにも役立ちます。

私たちの記憶のしくみを簡単に説明しますと、まず記憶情報は海馬という脳の中の記憶器官に送られます。さらに、そこから海馬周辺の神経回路(記憶回路) へ送られて一時的に保存されます。

その後、絶対に覚えたい情報は大脳皮質の連合野へと伝えられ、整理されて長期(数力月から一生)にわたって記憶されることになります。歌詞の丸暗記は、こうした記憶脳をトレーニングして、しみつかず、さびつかないようにしてくれます。それに、歌の専門家によると、歌詞は丸暗記して歌うほうが感情移入もスムーズで、歌の上達も早くなるといいます。ぜひ、しっかり暗記しましょう。


4.高齢者のセッションこそ子ども扱いではなく大人の空間づくりを意識
高齢者を対象としたセッションでもっとも心がけているのは、「大人の時間」「大人の社交場」をつくろうとしている点だ。これは至極あたり前のことなのだが、老人ホームなど高齢者施設のなかには、高齢者に対し、まるでこどもに接するような態度で臨むところも少なくない。とりわけ認知症患者に対してその傾向が見受けられる。

たとえば、レクリエーションの時間に、幼稚園児のお遊戯のような振りをさせながらみんなで一緒に歌ったり、全員にカスタネットや鈴を持たせて合奏したり。第一、スタッフの話しかけ方がこどもに対するのと同じ口調なのだ。年上の人たちをつかまえて「○○ちゃん」はないだろう。

「かわいい!」を連発するのも、バカにされているようで見ていて腹立たしい。年をとるとこども返りするとはいわれるものの、周りがこども扱いしていいということにはならない。

老人ホームなど高齢者施設でそういう光景を目のあたりにし、ショックを受けたことがある人もいるはずである。そう考えると自分が高齢者と向き合うときは、一人の大人として、人生の先輩として敬意を払い、礼を失することのないようにしなければいけないと思う。

「大人として接する。そうしたあたり前のことを、音楽で提示できればいいなと思ったのです。童謡や唱歌でも、こどもに歌いかけるような感じではなく、大人っぽくジャズ風にアレンジしたり、音楽的な装飾を加えてみたり。

たとえば、『春の小川』を提供するときは、本当に小川が流れている様子をイメージできるような音づくりを心がける。ピアノ一台でどこまで表現できるか、自分なりに工夫を重ねているつもりです」

要はセッションに参加した一人ひとりが楽しく、満足してもらえるような場をつくり出すことだ。「大人の社交場」ということでは、時には艶っぽい話題が出てきてもいいだろうし、お座敷遊びのように自然にかけ声を入れたくなるような伴奏づけもしてみたいという。

セッションは歌唱が中心だが、時には歌唱を促進する太鼓やシェーカーといったリズム楽器を使うこともある。だが、ここでは楽器はあくまでも補助的な役割にすぎず、シェーカーでリズムをとったほうが歌いやすいようであれば、それを使えばいいだけで、みんなで合奏活動をするわけではない。

老人ホームなど高齢者施設の例のように、全員で同じことをすることに違和感を持っていただけに、楽器も同じものを人数分用意して配るようなことはしない。太鼓にしてもシェーカーにしても、患者の表情をうかがいながら声かけして、やってみたい人が持つ。

歌唱にしても、集団で歌っていると全員が同じことを同じようにやっていると思われがちだが、実はそうではない。「同じ歌を歌っていたとしても個は個。一人ひとり違っていてあたり前だし、それでいいのです」という。一人ひとりが違うからこそ、集まったときに、そこにハーモニーが生まれるのであって、集団セッションを行う意味はそこにある。

また、認知症の症状の一つに季節感がぼやけてしまうことがあげられるため、セッションでは、季節をはっきり意識させることも重要になってくる。

プログラムに季節の歌を組み入れたり、歌唱の合間のトークでは、旬の食べ物、草花、祭事など、なるべく季節感のある話題を取りあげるようにする。その際、会場には、実際に季節の果物や草花などを用意して、さわったりにおいをかいだりすることもできるようにしている。このように、五感を刺激することで、目に見えて顔の表情なども違ってくるという。


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